ファーウェイサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンター
私たちが共有するデジタルの未來の安全を守るための取り組み
オープンで豊かなデジタル世界には、今日と明日の課題を乗り越える、安全で信頼できるデジタル環境が必要です。サイバーセキュリティに関する課題が増え続ける中、ファーウェイは、グローバルなICTソリューションプロバイダとしての役割を擔い、當社として初となるサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンターを設置してそのような課題に対応することを決定しました。
2フロア、総面積1000m2のファーウェイサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンターがブリュッセルに設立され、2019年3月5日に正式に開業しました。ブリュッセルは、都市として、そして組織として、私たちに集合的な努力と明確なビジョンが何を達成できるかを思い出させてくれます。人として、組織として、企業として、ファーウェイは、私たちが共に力を合わせて働くことが、常により効果的な結果を生み出せると強く信じています。
オープン性、透明性、コラボレーションが、このプロジェクトを推進する3つのキーワードです。ファーウェイは、エコシステムパートナーとのオープンコラボレーションを通じて、お客様に永続的な価値を提供し、人々に力を與え、家庭生活を豊かにし、あらゆる形式?規模の組織のイノベーションを促しています。
オープン性、透明性、コラボレーションが、このプロジェクトを推進する3つのキーワードです。ファーウェイは、エコシステムパートナーとのオープンコラボレーションを通じて、お客様に永続的な価値を提供し、人々に力を與え、家庭生活を豊かにし、あらゆる形式?規模の組織のイノベーションを促しています。


サイバーセキュリティの課題
サイバーセキュリティの基本的な特性の1つは、あらゆる場所で信頼を確保することです。信頼は、デジタル世界が繁栄するための基盤です。殘念ながら、この環境で信頼を築くのは容易ではありません。
クラウドコンピューティング、インテリジェンス、ソフトウェア定義を活用したインフラの提供における新しい開発は、ICTインフラストラクチャのサイバーセキュリティに前例のない課題をもたらしています。サイバーセキュリティ、技術的な規格、検証システム、法的な支援に関するコンセンサスの欠如は、このような課題をさらに悪化させます。サイバーセキュリティの保護は、すべての業界関係者および社會全體の責務と考えられます。セキュリティリスクの増大は、將來のデジタル社會にとって重大な脅威です。
近年、より巧妙さを増した新しいサイバーセキュリティの脅威のトレンドが注目されています。第1に、ランサムウェアは、サイバーセキュリティ、IT、およびデータの専門家にとって最大數百萬ドル規模の影響を伴う最も困難な脅威です。第2に、人工知能はサイバー攻撃の侵入に対する防御を支援できますが、同時に、そのインテリジェントな側面を悪用することで、より巧妙さを増した新しいタイプのネットワーク攻撃を開始することもできます。第3に、モノのインターネット(IoT)は、個人向けデバイスの常時相互接続を保証する一方で、特に、十分に保護されていないウェブインターフェース、データ転送、認証方法、消費者の意識の欠如により、ユーザーをより多くのサイバー脅威にさらします。第4に、ブロックチェーンでは、ブロックチェーン対応のサイバーセキュリティの明確な方向性を完全に理解することは依然として困難ですが、もちろん現狀のままということはありません。最後に、5Gが臺頭することで、セキュリティとプライバシー保護に新たな課題をもたらす新しいビジネス、新しいアーキテクチャ、および新しいテクノロジーが生み出されます。
セキュリティはビジネスの継続性を実現するために必要な要素ですが、より重大でインテリジェントな脅威に直面しています。
HCSTCがどのように役立つか
ファーウェイサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンターは、歐州での目的とニーズに対処するとともに、サイバーセキュリティの脅威と脆弱性に対する當社のソリューションに関する重要な技術情報を共有することを目的としています。
ファーウェイサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンターは、業界全體にわたるサイバーセキュリティのイノベーション、認証、規格に関するコラボレーションのためのプラットフォームとなることを目指しています。
當社は歐州のデジタル統一市場をサポートする安全で信頼できるデジタル環境を開発するために、サイバーセキュリティトランスペアレンシーセンターを通じて、セキュリティ専門家、政府機関、お客様、その他の業界関係者とのコミュニケーションとコラボレーションを強化する予定です。
経験とコミュニケーション
ブリュッセルのサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンターの設立は、歐州の官民を問わずすべての利害関係者に対するファーウェイのコミットメントと、サイバーセキュリティに関するコラボレーションを促進する意図を示しています。
プレゼンテーション、ビデオ、デモなどを通じて、戦略やサプライチェーンから研究開発、製品、ソリューションに至るまで、ファーウェイのエンドツーエンドのサイバーセキュリティの取り組みをご紹介しています。
5G、IoT、クラウドなどの分野において、ファーウェイの製品とソリューションを使用してサイバーセキュリティを體験してください。

コラボレーションとイノベーション
サイバーセキュリティの取り組みについて主要な利害関係者とコミュニケーションを図り、業界全體のサイバーセキュリティにおけるセキュリティ規格、検証メカニズム、技術革新の開発を探求し促進します。
業界団體(GSMA、C4C WEFなど)および規格団體(3GPP、IETF、ITU-T)と協力して、セキュリティ規格と検証メカニズムを推進および開発します。
EUのサイバーセキュリティ検証機関(ENISA、BERECなど)と共同でイノベーションを促進します。
業界および歐州の規制當局と協力して検証パートナーシップを確立し、業界のイノベーションを促進します。
検証と評価
ファーウェイのお客様に製品のセキュリティ試験および検証プラットフォームを提供します。
ホワイトボックスセキュリティやブラックボックスセキュリティなど、製品とソリューションのテストおよび検証環境とプラットフォームをお客様に提供します。製品とプラットフォームの5つのプロジェクトを同時に実行できます。
業界と協力して、テストの実施やテスト規格文書のレビューなど、セキュリティ検証規格を検証します。
GSMAなどの業界団體と協力し、業界の検証メカニズムを検証します。

今後の方向性
ファーウェイは、過去30年間に世界中で30億人以上の人々にサービスを提供してきました。170を超える國と地域で1,500を超える通信事業者ネットワークの安定的な運用をサポートしています。今では、當社はサイバーセキュリティ分野で確固たる実績を殘しています。
未來に目を向けると、當社はもっと多くのお役に立ちたいと考えています。今後もサイバーセキュリティや技術力への投資を続けてまいります。當社はまた、客観的事実および検証に基づく信頼體制を構築するために、規制當局、通信事業者および標準化団體を含むすべての利害関係者とより緊密にオープンかつ透明な方法で連攜することを約束します。これは、すべての人にとっての安全なデジタル環境の基礎になります。

センターへの訪問および連絡先
ファーウェイサイバーセキュリティトランスペアレンシーセンター(ブリュッセル)
Rue Guimard 9, 1000 Brussels, Belgium
電話番號: +32 2801 1766
www.17kws.cn
ファーウェイのセキュリティ規格と認証
ファーウェイのセキュリティ規格と認証
ファーウェイは、世界的に認知され、合意されたサイバーセキュリティ規格の確立を提唱し、推進しています。また、ファーウェイは業界の標準化団體に積極的に參加し、新しい規格の確立を推進しています。
1. ファーウェイは360を超える業界標準化団體に參加しています。そのような業界標準化団體で300以上の重要な役職を務め、業界標準化団體に積極的な提案を行い、このような規格の発展に大きく貢獻しています。ファーウェイは、360を超える標準化団體、業界団體、オープンソースコミュニティに參加しており、IIC、IEEE-SA、BBF、ETSI、TMF、WFA、OASIS、WWRF、OpenStack、Linaro、ONAP、IFAA、GP、CCSA、およびAIIにおいて、理事會や実行委員會のメンバーなどの300以上の主要な役職を務めてきました。2018年、ファーウェイは5,000件以上の規格提案を提出し、ファーウェイの規格提案の総數が54,000件に増加しました。ファーウェイはまた、3GPP SAワーキンググループ(WG)3にも251件のセキュリティ規格案を提出し、総合的な貢獻度で第1位を獲得しています。NFVセキュリティグループに34件のセキュリティ提案を提出し、貢獻度において上位にランクされています。業界のリーダーと協力して5Gセキュリティアーキテクチャを完成させ、3GPP 5Gセキュリティ仕様に組み込むとともに、5Gセキュリティプロジェクトイニシアティブを推進しました。ファーウェイはまた、インターネット技術特別調査委員會(Internet Engineering Task Force、IETF)に4つのWGドラフトを提案し、DOTS I2NSF WGの議長を務めました。
2. ファーウェイは、既存の業界標準化団體に參加しているだけでなく、新しい業界標準化団體の設立を提唱しています。以下に例を挙げます。
- グローバルに統一されたマシンツーマシン(Machine-to-Machine、M2M)標準プラットフォームを構築し、M2M市場の健全な発展を促進するために、ファーウェイとクアルコム(Qualcomm)は2010年にM2M Industry Groupを立ち上げました。2011年7月以降、7つの規格開発団體(SDO)がM2M Industry Groupに參加し、対面形式(F2F)の準備會議を4回開催しました。2012年7月、OneM2M標準化団體が正式に設立されました。
- 情報通信技術(ICT)サプライチェーンにおけるサイバーセキュリティの課題に取り組むために、ファーウェイは、Open Trusted Technology Forum(OTTF)規格の開発を支援し、脅威と対策を積極的に分析し、そのベストプラクティスと視點について業界パートナーと協議した上で、2013年4月にOpen Trusted Technology Supplier Standard V1.0を正式にリリースしました。
図1-1 標準化団體へのファーウェイの參加と貢獻

セキュリティ認証
ファーウェイは、信頼とは事実に基づくものであり、事実は検証可能であり、検証は共通の基準に基づくものでなければならないと考えています。業界の慣行に従うと、認証はセキュリティの問題に対処する最も効果的な方法だと考えられます。
1. 管理システムのセキュリティ認証
ファーウェイは、國際標準化機構(International Standards Organization、ISO)規格に基づいた持続可能性管理システムを構築し、第三者認証を取得することで、ファーウェイの研究開発および生産プロセスの信頼性を実現しています。
- ファーウェイは、ISO27000シリーズ規格に基づく情報セキュリティ管理システムを構築し、ISO27001の認証を取得しています。
- ファーウェイは、ISO 28000規格に加え、TAPAおよびC-TPAT要件に基づくサプライチェーンセキュリティ管理システムを構築して、ISO 28000認証を取得し(中國供給センター、歐州供給センター、メキシコ供給センター)、C-TPATメンバーシップを取得しました。(3)ファーウェイは、Open Trusted Technology Supplier Standard(OTTPS)を參考に、開発やサプライチェーン管理の慣行の最適化を図り、OTTPS認証を実施しています。
2. 製品認証
ファーウェイは、製品の研究開発において、CCやFIPSなどの國際的に認められたサイバーセキュリティ認証規格や要件を取り入れており、サードパーティの研究所にファーウェイ製品の認証を積極的に依頼しています。2019年4月、ファーウェイはすでに、242件の製品セキュリティ認証を取得しています。その內訳は、CC認証が43件、CC EAL4+認証が6件、FIPS認証が20件、PCI認証が15件です。
図1-1 ファーウェイの認証
